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チームワーク創造メソッドとは? 精神論ではなくロジカルに実践するチームづくり

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チームワーク総研の竹内義晴です。

もしあなたがマネジャーなら、「もっと会社をよりよくしたい」「働きやすい環境を作りたい」のように、組織づくり、チームづくりに関心をお持ちではないでしょうか。

一方、「チーム」や「チームワーク」は、言葉としてはよく知られた言葉で、「仲間」や「みんなで協力しあうこと」といった解釈が一般的です。定義がそれほど具体的ではないために、会社で何かしらの実践を行う場合「具体的に、何をすればよりよくなるのか?」が分かりにくいものです。

その結果、「これからは個人プレイではなくチームだよ」「チームワークが大事なんだよ」のように、単なる精神論のようになってしまいがちです。

チームワークをよくするためには、「チームワークとは何か?」を具体的に理解し、ロジカルに実践する方法を知る必要があります。サイボウズでは、よりよいチームワークを創る方法として、「チームワーク創造メソッド」を開発、実践しています。

この記事では、サイボウズが考える「チームワーク」と、「チームワーク創造メソッド」についてご紹介します。

そもそも、チームワークとは?

サイボウズでは、チームワークを「チームのメンバーが、目標(理想)を達成するために役割を分担し協働すること」と定義しています。

何かしらの理想がある。それを達成するために「役割分担」をして「協働」する。それが、チームワークです。

「チームワーク創造メソッド」は、メンバーの「役割分担」と「協働」を、具体的な方法として実践しやすくするメソッドです。

どのように「役割分担」するか?

では、役割分担する際、どのようにすればよいのでしょうか? 仕事の役割分担をするとき、あなたの会社ではどのようにしていますか? 「なんとなく決めている」という方もいらっしゃるでしょうし、「言い出しっぺがやる」など、いろんな方法が考えられます。場合によっては、メンバーの「苦手なこと」を克服させるために、あえて「苦手なことをやらせる」こともあるでしょう。

サイボウズでは、「自分の強みで、ほかのメンバーの弱みを補う」という考え方をしています。つまり、役割分担をする際には、メンバーの「強み」と「弱み」を理解し、強みを生かすようにするのです。なぜなら、チームの成果を考えたとき、「苦手だな」と思っていることをやるよりも、それぞれのメンバーが「得意だな」と思っていることをやるほうが、チームの力が最大化できるからです。

けれども、お互いの強み・弱みは、あまり知らないものです。特に、ビジネスシーンでは、「弱みなんて言ってはいけない」「弱みを克服してこそ社会人だ」という考え方をする人も少なくありません。

そこで、メンバー同士の強み・弱みを認識しあうことからはじめます。

チームワークは「弱み」を「強み」で埋める補完関係

たとえば、サイボウズの社内研修では、お互いの強み・弱みを認識するために、5、6人のグループになって、順番に「この人の強みだと思うことをとにかく3分間言ってください」というワークをします。本人はそれをひたすらメモします。

次に、自分の弱みを伝えます。たとえば「実は細かな計算が苦手です」「大きな絵を描くのは得意だけれど、具体的にするのが苦手です」のような具合です。このように、自分の弱みを周囲に伝えることで、メンバー同士が、相手の意外な一面を知ることになったり、「わたしは計算が得意なので、それはわたしがやりますよ」のように、自然に「強み」を活かした役割が決まっていきます。

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ちなみにわたしは、企画は得意ですが、行動力に自信がありません。文章を書くのは得意ですが、人見知りのタイプなので、初対面の人と積極的にやり取りするのが苦手です。こういった仕事は、得意な人に助けてもらうようにしています。

このように、チームワークとは「補完関係」です。サイボウズでは、お互いの「強み」と「弱み」を共有する方法を「チームワーク創造メソッド」として体系化しています。

もし、あなたがマネジャーなら、何かの機会に、チームのメンバーといっしょに「強み・弱みを伝え合う」といった時間をもうけると、いままで知らなかったメンバーの特性や強み、意外な一面が見えるかもしれません。

それはまるで「石垣を積み重ねる」イメージ

あるメンバーの弱みを、ほかのメンバーの強みで補完するチームづくりは、石垣をつくるイメージに似ています。

これまでのチームづくりや人材育成では、100人いたら、全員が標準的にできることをイメージして設計されていました。そのチームづくりは、同じ形に成型された四角いブロックを積み重ねていくイメージです。

ブロック塀をつくるときがそうであるように、四角いブロックを積み重ねる方法は、ある意味では効率的かもしれません。しかし、一人ひとりを四角いブロックに成型するために、強みを削り落としたり、弱みを改善させたりしなければなりません。苦手なことを克服するためには、無理が生じる場合があります。

一方、塀をつくる方法には、石垣のように、バラバラの形のものを積み重ねる方法もあります。それぞれの形は異なるため、積み重ねるのは大変かもしれません。けれども、数百年前に石垣で創られた建造物がいまだに現役のものが少なくないように、それぞれの形を生かすと無理がありませんし、強いです。

チーム作りも同様です。100人いれば、人の強みや才能は100通りです。それぞれの強みで弱みを補い合いながら仕事をすれば、多様性を生かしたチーム作りができるでしょう。

まずは、自分の強み・弱みを知ろう。それを拡げよう

さて、この記事では、100人100通りの強みを活かした「チームワーク創造メソッド」についてご紹介してきました。

メンバーの強みを生かしたチーム作りをするためには、メンバーの強みを生かし合い、協働できるような役割分担をすることが大切です。

そのためにも安全を担保するために「いいチームにしていきたいんだ」のように、マネジャーであるあなたの考えを伝えた上で、チームの中でメンバーの強み・弱みを共有しあってみてください。

そうすれば、あなたがいままで知らなかった、メンバーの意外な側面が見えると同時に、一人ひとりの強みを活かしたチームが創れるようになるはずです。

それが、「チームでワークする」ということなのです。

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著者プロフィール

竹内義晴

チームワーク総研とサイボウズ式編集部の兼務。新潟でNPO法人しごとのみらいを経営しながらサイボウズで複業しています。コミュニケーションの専門家。