ITの活用で、チームワークがもっと高まることを伝えたい──コンサルタント 志釜直樹
こんにちは。サイボウズ チームワーク総研コンサルタントの志釜直樹です。
わたしは現在、サイボウズのシステムコンサルティング本部という、いわゆるシステムエンジニアが所属する組織でマネージャーを担当しながら、今期から兼務で、チームワーク総研のコンサルタントとして活動しています。
チームワーク総研では組織のチームワークづくりをITの面から支援する活動を行っています。
今回は、わたしがチームワーク総研で実現したい「チームワークとITの融合」とはどんなものかを、自己紹介とあわせてお伝えしたいと思います。
孤独だったベンチャー、個人事業主の時期
大学在学中にアルバイトをしていたソフトウェアベンチャー企業に入社し、プログラマーとして仕事をしてきました。
その後、システムインテグレータの起業や個人事業主としての活動を通して、参画したプロジェクトではシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーとしての経験を積んできました。
それらの活動の中で、テレビで画期的なシステムとして紹介されるようなWebサイトを一人で設計、開発したり、客先に常駐しながら大規模のプロジェクトを担当したりと、エンジニアとしては満足度の高い仕事が出来ていました。
ただ、上司もいないベンチャーや、請負で行う仕事がほとんどで、「チームワークとは?」ということはほとんど考えずに仕事をしてきました。
「自分がやるべき仕事をやっていればそれでよい」という考えが強かったのです。
サイボウズ入社で経験するリーダー、マネージャーとしての葛藤と苦悩
そんなわたしが、一度は自社の製品を持っている会社で製品開発に関わる仕事をしたいと思い、2013年に入社したのがサイボウズです。
サイボウズといえば、「チームワークあふれる社会を創る」が理念の会社ですが、私個人としては、 決して、チームワークに強い興味があって入社した訳ではありませんでした。
しかし、年齢や経験的なものもあり、数年するとリーダーを任されるようになります。メンバーの仕事のコントロールはしますが、チームとしての理想などはちゃんと伝えられておらず、タスクの管理しかしませんでした。当然チームはうまく機能しません。
メンバーとのコミュニケーションが少なく、メンバーの気持ちも考えずにこちらの考えだけを押し付けていました。
同じ本部でも、ほかのリーダーはチームワークを発揮しているのに、自分は何でうまく行かないのか、で悩みました。
その後、マネージャーを任されました。しかし、チームがうまく機能していない感じがします。
ある時、チーム全体のタスク量が多く、メンバーみんなが大変な時に、わたしは別の仕事に集中しており、メンバーが労力をかけている仕事に関われないことがありました。その時、若いメンバーから、怒りをもって次のように訴えられました。
「みんなが一生懸命やっている時に、あなたは何をやっているんだ!?」
情報共有が足りてなかった、メンバーの状況を把握できてなかったことを悔いました。
ようやくですが、そのころからザツダンを始めました。ザツダンとは、サイボウズで行われている、「ざっくばらんに話をする機会」のことです。
メンバー1人1人と話すことで、それぞれが考えていることが前よりもクリアになりました。わたしの考えていることもメンバーにしっかりと伝えました。また、ザツダン以外でも自分から情報発信することを積極的に心がけるようにしました。
その結果、少しずつですが、自分がマネージャーをつとめるチームのあり方や、メンバーとの関わり方が変わってきました。
新たなチャレンジ。チームワークとITの融合
チームワークを高めていく活動は、当然、人と人の繋がり、コミュニケーションが一番大事です。また、サイボウズにいる中で、それをグループウェア上で行うと効率的、効果的にできることが良くわかります。
一方で、チームワークを支えるソフトウェアを提供しているのに、それらを使ってチームワークが高められることを伝えきれてないのでは? と、強く思うようになりました。
「ITを活用することで、チームワークをもっと効率的・効果的に高めることができる」
このことを世に広げたいと思い、チームワーク総研で兼務をすることになりました。まだまだ始めたばかりでやるべきことは山ほどありますが、分析力と技術力という自分の強みを活かして、チームワークを高める活動をしていきたいと思います。
【関連記事】
著者プロフィール
志釜 直樹
チームワーク総研 コンサルタント。システムコンサルティング本部においてマネージャーを経て現職。組織のチームワークをシステム面から支援する活動を行っています。
中小企業診断士、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)。