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3年目研修

初めてのリアル研修──関係性を深め、ともにリーダー像を描く

パナソニックリフォーム株式会社

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パナソニックリフォーム様にて、入社3年目のみなさまを対象にチームビルディング研修を実施させていただきました。 

パナソニックリフォーム様では、過去2年、チームビルディングを目的とした新入社員研修を実施した経緯があり、今回お声がけいただきました。


参加者にとって大きな意味を持つ、初めてのリアル研修 

今回参加された入社3年目のみなさんは、普段、関東・中部・関西の各支社に勤務されています。新型コロナ感染拡大の影響を受けて、入社以来、研修はオンラインにて実施され、一度もリアルで集まる機会がありませんでした。

入社後、初めて同期が一堂に会する貴重な機会を、研修の形でごいっしょさせていただくにあたり 、2つのことを重視しました。1つ目は、リアルという環境を活かし、「相互理解と関係性を強める内容にする」こと。2つ目は、今後、徐々にリーダーとして活躍されていくみなさんが「自分らしく力を発揮し続けよう、と思える内容にする」ことです。


価値観を素直に開示し合い、お互いの理解が深まっていく

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リアルに同期全員が集合することを、緊張しながらも楽しみにしていたみなさん。感染対策に十分留意しながら、 研修が始まりました。

まずは、サイボウズチームワーク総研が制作した「わがままカード」を活用し、日々働く中でどんなことを大切にしているのか、一人ひとりが自分の価値観を言語化していきました。同期同士であっても、まったく違う価値観を持っていることに気付いたり、チームメンバーとしてお互いの価値観を理解し合うことの大切さを学んだりする時間になりました。

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「わがままカード」とは:ワークを通じて、働く上で大切にしたいわがまま(本音の価値観)を共有できるカード。1枚につき1つの価値観が書かれた96枚のカードから、自分の価値観を探る。

「わがままカード」に代表されるように、サイボウズチームワーク総研では、ワイワイと楽しい雰囲気で、素直に自己開示できる場づくりを心がけています。今回、初めてのリアル研修で緊張されていたみなさんからも、すぐに和気あいあいとした空気が感じられました。カードワークを楽しみながら、そして素直に、ご自身の仕事に対する考えや、普段どんなことを遣り甲斐に感じているのかを話し合いました。

価値観の開示の後には、グループメンバー同士でお互いに「いいと思ったところ」などのコメントを書き合いました。励みになった参加者さまも多かったようです。


個性を活かしたチームワークとリーダーシップ

「わがままカード」のワークで、異なる個性と向き合って頂いた後は、講義の時間です。チームワーク向上における大切なことと、リーダーシップの考え方について、コンサルタント鬼頭久美子からお伝えしました。

チームワーク向上の観点でも、リーダーシップの観点でも、特に重視してお伝えをしたのは、「一人ひとりの個性を活かす」ことです。

たとえば、メンバー間で、業務負担が平等になることを最優先して役割分担をしていては、役割分担をする際の効率はいいかもしれませんが、個性を活かすことはできません。一人ひとりの強みを活かしあい、それぞれの強みでほかのメンバーの苦手なところを助け合える、そんなチームをつくろうという考え方をお伝えしました。

また、職位や立場に関係なく、チームワークを高めるためには、周囲に対して主体的に働きかけていくことがリーダーシップでは大切です。個性を活かしたチームワークで成果を上げていくために、自分らしいリーダーシップの発揮の仕方を見つけてほしいとメッセージを送りました。


一人ひとりの自分らしいリーダー像を描く

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講義を聞き、チームワークやリーダーシップについて理解した後は、「自分らしいリーダー像」について考えていただき、言語化するワークショップを実施しました。

まず、これまで職場の上司や先輩方からしてもらって嬉しかったことを振り返り、自分自身のリーダー像を考えました。

その後、再度「わがままカード」を活用して、今度は将来像を思い描きながら、カードの文言一語一語と向き合いながら、それぞれのリーダー像を描きました。

また、リーダー像を言語化し、参加者同士で応援のフィードバックをし合うことで、お互いを鼓舞する時間になっている様でした。また、「付箋でのメッセージの送り合う」という、リアル研修ならではの触れ合いの機会が、同期同士の一体感をさらに強めることにも繋がっている様子でした。


主体的に問題と向き合い、発信・行動していく問題解決ディスカッション

最後に、リーダーシップを発揮していくにあたって、主体的に業務や職場の問題と向き合い、発信・行動していくために、サイボウズ社内で実践している「問題解決メソッド」のフレームワークをお伝えしました。

現実と理想のギャップとして「問題」を認識したり、メンバー間で認識をすり合わせたりするステップがあります。

普段感じている問題意識や、気持ちのモヤモヤを開示してディスカッションすることで、多様な考え方をぶつけ合いながらも、対話していくことの大切さを体感していただきました。


みなさまの感想

参加者のみなさまからは、以下のような感想 が寄せられました。 

  • 初めての集合研修で緊張していたが、ワークを通して、普段言葉にはしづらいことも同期と話すことができてよかった。同期からフィードバックをもらえたことも、なかなかない機会で、長所を伸ばしていきたいと思えた。
  • 3年目という気持ちの保ち方が難しい時期に、この研修があって、同期みんなも同じような悩みを抱えていることが共有できて安心した。
  • カードワークやディスカッションがメインで、同期たちと話す機会も多く、気づきも多く得られたので、とても有意義な研修でした。
  • 楽しくお互いのことを学ぶことができました。3年目ということもあり、同期のこれまで経験してきた濃いエピソードを聞くことができ、とてもよい刺激になりました。
  • 漠然としていたリーダー像、目標となる中堅社員不足で悩んでいましたが、みんなで話し合うことでそれらが明確になり、解決したためとても勉強になりました。仕事に対するモチベーションが上がりました。
  • 自分の価値観や、他者の価値観の見える化ができ、リーダー像のイメージが湧いたことで、今後に成長に繋がると確信しました。
  • 「わがままカード」のワークでは、自分を見直すきっかけになり、選んだカードに人間性が出ていて面白かった。
  • 自分が思っていたモヤモヤについて、ほかの同期も同じことを考えていて、共感・理解し話し合うことができて安心した。このような、お互いの不安を聞ける機会が定期的にあるといいなと思った。
  • 進行がていねいでわかりやすかった。ワークの内容も、わたしたち仕様に変更していただいていたので嬉しかった。

研修事務局様からは、次のようなコメントをいただきました。

今回、入社3年目にして初めて同期が全員揃って直接顔を合わせることになり、研修の導入部分についてはどう進めていくか少々考えました。サイボウズさんのお力をお借りすることで、同期同士が素直に自己開示しあって意見交換をすることができ、安心して研修を進めることができました。

入社して3年がたち、受講者も自身の職場で任されることが増えてきて、日々の業務も忙しいなか、今後の自身のキャリアについて立ち止まって考えるよい機会になったと感じています。

これから職場で、後輩指導やリーダーとしての役割を担っていくことになる3年目。キャリアの最初の転機とも言える時期だからこそ、 同期で集合し、立ち止まって「いま」と「これから」を考えることに、充実した意義を見出している参加者さまが多かったご様子でした。

研修でのワークを上手く活用しながら、参加者のみなさんが、ご自身のことをしっかりとアウトプットし、同期の仲間へ想いをこめてフィードバックされていて、同期同士のチームワークが深まっている様子がうかがえる時間になりました。