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チームのライフサイクル――高いパフォーマンスを発揮するチームビルディングのタイミング

私たちがチームビルディングの研修を行う際に、最初にやることとして、「グループ」と「チーム」の違いを考えていただきます。

たいていは、「違いなんて考えたこと無かった」と言われます。チームワークは日本人が得意とするものだ、とよく耳にしますが、「和」や「一致団結」がチームワークだと思っている方がとても多いんですね。

グループとチームの違いは、そこに「理想」があるかどうかです。

チームは「理想を達成するための集団」で、チームワークとは「理想を達成するために役割分担して協働すること」です。

チームで仕事をする第一の理由は、大きな理想や目標を達成するために、個人ではなく、各々の専門知識やスキルを持ったメンバーが役割を分担し、協働して仕事を成し遂げることにあります。一方で、新しいチームが結成されたときや、メンバーが大きく入れ替わったり、人数に変更があったりしたとき、チームのパフォーマンスは低下します。

チームにはサイクルがある

心理学者のブルース.W.タックマンは、チームのライフサイクルは5つの段階に分けられると提唱しました。

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各期の具体的な行動(例)

形成期:チームの「理想」を共有し合う

混乱期:「理想」についてメンバーで納得いくまで話し合う

標準期:「理想」を実現するために明確な役割分担をする

達成期:チームメンバーと常に情報共有をしていく

収束期:チームの4つの成果に基づき振り返りをする

※各期の表現は訳によって様々あります。行動例は弊社にて作成したもの

ここにあるように、形成期から標準期までは、互いの考え方を理解し、メンバーのコンフリクト(衝突)を乗り越えてチームワークが形成されていく期間で、この間はチームのパフォーマンスが最低から最大に上がって行きます。この期間が、「チームビルディング期」と呼ばれ、チームの形成にとても大切な段階です。
すなわち、これをいかに早く進めるかということが、新しいチームが高いパフォーマンスを発揮する上でカギとなるわけです。

具体的な行動例としては、チームには「理想」が必要なので、チームの理想を共有し合うこと(形成期)、それについてメンバーで納得いくまで話し合うこと(混乱期)、そこから明確な役割分担をすること(標準期)があります。この時期は密にメンバーと話す時期をとり、ビルティングに集中するべき時期です。リーダーとメンバーが1対1で話すというよりは、チームメンバー全員または複数人で顔を突き合わせながら話す時間を多くとるのがベターです。
反対に、このチームビルディングの段階がなかなか進まないとチームが不完全燃焼の状態が長くなります。これはチームにとってはとても良くない状態ですが、時にはこの段階にとどまったまま終わってしまうケースもあります。

達成期にあるチームに、メンバーの人数の変動があると、チームは再び混乱期に戻ることがあります。さらに、収束期(終息期)に達したチームは、できるだけ早くチームビルディングを行うことで、再度、達成期を迎えることができます。

仕事が回ればそれでよいチームなのか

チームは、一人ではできない大きな仕事をするために不可欠な仕事の進め方ですが、チームワークには仕事を進めるということのほかに、とても大切なもう一つの側面があります。

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人間は社会性の動物と言われるように、チーム内の関係性(人間関係)は、チームのパフォーマンスに大きな影響を与えます。完璧に役割分担され、業務に必要なコミュニケーションだけを行い、淡々と業務を進めていく「冷たい効率チーム(上図左上)」では、メンバーは疲れてしまい、時には脱落者が出てチームが機能不全になることもあります。

チームワークが良いと、「効果」「効率」「満足」「学習」の4つの良いことがあると言われており、結果を求めるだけではなく、メンバーの「満足」と「学習」も大切な指標です。(詳細はこちら

チームで助けあい、楽しく仕事をし、そしてチームワークを通じて成長することによって、仲間であることの満足度やモチベーションを高めるのです。

一方で、関係性だけが高くて仕事が効率的に進まない「仲良しぬるま湯チーム(上図右下)」でも、よいチームにはなりません。

チームワークは「理想を達成するために役割分担して協働すること」です。適切な役割分担を行うためには、業務と関係性の2つの要素を確認する必要があります。よって、チームビルディングもこの2つの面から丁寧に行っていく必要があるのです。

チームビルディングの頻度

チームの発足時に行う最初のミーティングというのは、チームビルディングをする上で、非常に意味があるミーティングであると言ってよいでしょう。チームの目標達成に向けて、メンバーで取り組むべき業務を討議することはとても大切です。そして、メンバーの気持ちやリーダーやメンバーへの期待を交えることで、各自のメンバーシップやモチベーションが促進します。

チームビルディングは、何もチームが結成された時点のみに必要なのではありません。チームの目標が変わったとき、メンバーが変わったときなどはもちろん、メンバーも目標も変わらないけど長期に及ぶプロジェクトに挑むときなどは、節目節目にチームビルディングを行うことで、高いパフォーマンスのチームワークを続けることができます。

チームワーク総研では、無料相談も行っております。チームビルディングにお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度お気軽にサイボウズに来てみませんか。

著者プロフィール

なかむらアサミ

チームワーク総研 シニアコンサルタント。様々な組織のチームワークを良くするためにチームの正しい定義を伝えています。