SDGsの「パートナーシップ」はどう築けばいいのか──小学生が絵本で学びました
学校で取り上げられることが増えたSDGsの要素とともに、「チームワーク」や「多様性」について、絵本を読み、親子で学ぶ機会を夏休み期間中に実施しました。
なぜSDGsとチームワークか
SDGsが目指すのは、2030年の世界。現在の小学生が、18歳成人前後になるのがちょうどそのころです。子どもたちが自らの意思で人生を歩みだすころ、彼らにどんな世界を残したいか 、大人はどんな世界を生きたいか、子どもだけでなく大人も2030年を見据えた身近な行動を積み重ねていく必要があります。
SDGsには、2030年のより良い世界のために、17の項目が設けられています。最後の17番目は「パートナーシップで目標を達成しよう」。つまり他の16項目を実践し、達成するには 、パートナーシップが不可欠だということです。どのように日本の、ついては世界の様々な人たちとパートナーシップを築けばいいのか、協力していくには何が必要か。チームワークの絵本を読んでヒントをつかみます。
絵本の時間は、親と子に分かれます。 子どもたちは、絵本の内容を確認しながら、チームワークで大事なことを学びました。
問題(例)
【問1】ケイくんのお父さんは、宇宙旅行のための何を開発していますか。
【問2】お父さんの会社からうばわれてしまったものはなんですか。
【問3】お父さんがおもいだした大切なことについて、あなたはどんなことを思いましたか。
【問4】なにかをたっせいするために、一番だいじなことはなんですか
【問5:埋めてみよう】 ケイくんのお父さんは、宇宙旅行のための( )を開発しています。ところがある日( )どろぼうが、お父さんの会社から( )をうばってしまいました。その後、大切なおもいを共感した人たちが、それぞれの( )をいかして、それぞれの( )で助け合ったことで、無事にロケットは完成し、打ち上げに成功しました。
【問6】この本をよんで、自分がおもったことや、これからしたいことを書きましょう。
チームワークを促進する職場を見学する
サイボウズのオフィスはチームワークを高めるための多くの工夫がされています。絵本を読んだあとは、オフィス見学をし、他者と協働して「働く」ことをイメージします。 まず、これから見て周るオフィスの概要を動画で確認しました。サイボウズの多様性促進チームが作成した動画で、車椅子の方、視覚障害のある方でも安心して過ごせるオフィスの内容となっています。
動画を見た後は、親子でオフィスを見学です。「働く」ことのイメージを膨らませす。
学んだことや感じたことを表現する
絵本の読書会と、オフィス見学を終えたあとは、学んだことを表現する時間です。 読書感想文を書くか、SDGsやオフィスについての新聞を作るか、どちらかを選択し、作成していきます。
短い時間ながらも一生懸命に表現した新聞たちがこちら。これを夏休みの宿題の1つにもなりました。
著者プロフィール
なかむらアサミ
チームワーク総研 シニアコンサルタント。様々な組織のチームワークを良くするためにチームの正しい定義を伝えています。