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絵本「こまったこまった。チームワークがなくなった。」全文公開

絵本:こまったこまった。チームワークがなくなった。

"あるひ せかいに チームワークどろぼうが あらわれました。"


ケイくんと ケイくんの おとうさん

ケイくんの おとうさんは
うちゅうりょこうのための
ロケットを かいはつしています。

リーダーとして みんなと
きょうりょくしながら いっしょうけんめい
おしごとを しています。

おとうさんは いつも
めを きらきら させていました。


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あるよる ケイくんが トイレに めざめると
おとうさんが だれかと はなしています。

「リーダーは もっと つよくないと ダメだ。」
「かいしゃが せいこうすれば みんな しあわせに なるんだから
ひっしに はたらいて もらえ。」

おとうさんは うんうんと
うなずいています。


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つぎのひ
おとうさんの ようすが
おかしくなっていました。

けわしい かおをして
あさごはんも たべずに
いえを とびだして いきました。

こわくなった ケイくんは
しんぱいで こっそり あとを つけました。


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おとうさんの かいしゃも
いつもと ようすが ちがいます。
きのうまで えがおだった みんなも
どこか ギスギス・・・。
ひとりひとりが ふきげんそうに しています。

すると おとうさんが
すっと たちあがりました。


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みんなで いっちだんけつだ!

「とにかく がんばろう!」
「なんとしても のりきろう!」
おとうさんは おおきなこえで いいました。
でも みんなは
しらないふりを しています。

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チームには いったいかんが ひつようだ!

おとうさんは おそろいの ハチマキと
ユニフォームを
むりやり みんなに きせました。

みんな とても いやそうです。
やっぱり うまくいきません。


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なんで いうことを きかないんだ!

おとうさんは つくえを
バンっと たたきました。
そして おおきなこえで
ひとりずつを よびだして
めいれいしました。

みんなの やるきは
どんどんどんどん
なくなっていきました。


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こまった こまった。
おとうさんは
あたまが こんらんしていました。

じつは あのよる
おとうさんが はなしていたのは
チームワークどろぼう だったのです。

チームワークどろぼうが
おとうさんの かいしゃから
チームワークを うばってしまったのです。


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「ねえ おとうさん。おとうさんは なんで
ロケットを つくりたいの?
かいしゃの ひとたちも おなじ きもちなの?」

ケイくんは ゆうきを だして
おとうさんに きいてみました。


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ケイくんの しつもんに おとうさんは
たいせつなことを おもいだしたのです。


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つぎのひ おとうさんは
かいしゃの みんなに いいました。

「みなさん わたしが まちがっていました。
みなさんが たのしく はたらけないのは
わたしの せきにんです。
わたしは リーダーを おります。」

「でも せかいじゅうの こどもたちに
ぼくらの ロケットで うちゅうに いきたい! って
いってほしいのです。
もし わたしと おなじ きもちの
ひとがいたら ちからを かしてほしいのです。」

すると・・・


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おとうさんの ことばを きいて
みんなの きもちも かわりはじめました。

「わたしの こどもにも みせてあげたい!」
「ぼくも こどものころからの ゆめだった!」
「わたしも すこしなら てつだうよ。」
「ひとが たりないときは おしえてね。」

それぞれの おもいで おとうさんに こたえます。


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「わたしは きかいは にがてだけど
さんすうが とくいだから
けいさんは まかせて。」

「ぼくは はなすのは にがてだけど
のりものは だいすきだから
きかいの そうさは まかせてよ。」

「けいさんは にがてだけど
はなすのは だいすきだから
どんな ロケットが いいか
こどもたちに きいてくるね!」

それぞれが とくいな ほうほうで
きょうりょくしてくれました。


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おとうさんは
みんなの やりたいことや
こまっていることが
いつでも だれでも わかるように
みんなから みえる ばしょに
かみを はりました。

みんなも そこに いけんを はりながら
できるひとが やっていくことで
しごとは どんどん すすんでいきました。


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そして いよいよ ロケットが かんせい。

たくさんの こどもたちが やってきました。

こどもたちも かいしゃの みんなも
おとうさんも まんめんのえみで
ロケットを みつめています。


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みんなの えがおを みて
おとうさんは きづきました。

なにかを たっせいするために
いちばん だいじなことは
たいせつな おもいに
きょうかんした ひとたちが
それぞれの とくぎを いかして
それぞれの ペースで
たすけあいながら やることなんだ。


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いつのまにか
チームワークどろぼうの すがたは
みえなくなっていました。

もしかしたら まだみんなの
こころの かたすみに
いるのかもしれません。

でも きょうかんする おもいを
たいせつにする チームで あるかぎり
あらわれることは ないでしょう。

あとがき

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


みなさんは「チームワーク」という言葉からどんなことを想像しますか?

"チームワークの本当の意味を子供の頃に知りたかった。
知っていたら、もっと違う人生があったと思う。"

この絵本は、こんな言葉をきっかけに企画しました。

理想に共感した多様なメンバーが集まるのがチームである。
理想への共感度合いは強くても弱くてもいい。
弱みを見せることができた方がいい。
弱みや強みは役割分担して補完すればいい。

チームワークに対するそれぞれの思いを
家族、学校、職場、地域などの様々なチームで
考えていただけたら幸いです。


サイボウズ チームワーク総研

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著者プロフィール

和泉純子

サイボウズチームワーク総研アシスタントディレクター。チームワーク溢れる社会をつくるために、チームワークを広げるプロモーションを担当しています。