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疲れやすいテレワーク、健康的に持続するコツは?

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緊急事態宣言前後からテレワークを始めた方も多いことと思います。地域によっても異なりますが、7都道府県においては約3週間。全国においても10日経ち、慣れてきた方、疲れが取れない方、様々だと思います。


慣れない環境が続くなかで、少しでもストレスを溜めずに過ごすためにどうすればよいのか、そのコツについてお話します。

テレワークの良さは、「選択できた」こと

サイボウズでは、2月末から、派遣社員の方も含め全員原則在宅勤務となり、既に2か月が経ちます。新入社員研修もオールリモートで行っています。 サイボウズでは10年前からテレワークの制度があり、だれもが随時利用していましたが、「全社員原則テレワーク」は初めてのことです。



通常時(コロナ前)のテレワークの良さは、「通勤せず、業務に集中できる」「終了後や合間に家事や所用ができる」という点がありました。会社に通うという「日常」のなかで、時間の融通が利きやすいテレワークは、自分で時間や仕事をコントロールできる分、仕事のメリハリがついて、モチベーション向上にも寄与するものでした。


しかし、現在のテレワークは、通常のテレワークと大きく違う点が2つあります。


1つは、会社への出社がNGで、毎日家での仕事になること。つまり、「今日は出社、今日は家で」と選べる余地がありません。 2つ目は、家族全員が、または一人でずっと家にいる状態であることです。


日常的にテレワークを利用していた私の場合、テレワークへの移行については全く難なくできました。また、2月末当初は、「まあ大丈夫だろう。そのうちまた出社もできるだろうし」と思っていました。しかし、毎日家で仕事をし始めて1週間くらいで、ちょっと精神的に参りました。


なぜ参ったのか。1つ目はコロナ情報の過多、日々状況が変わる情報を追ってしまい、心落ち着かない状態であったこと、2つ目は、今日は会社、今日は家、と「選択できない」ことへのストレスが溜まったため、と思っています。上記に記載したように、「選択できる」ことが、気分転換に繋がっていたのだ、と痛感したのです。


テレワークが始まって1週間くらいで私はこのように感じたのですが、読者の方の中にも、私と同じような体験をされた方がいらっしゃるかもしれません。また、急遽テレワークとなった組織においては、会社的にも個人的にも大きな混乱があったのではと思います。

「通常のテレワークではない」認識が必要

通常時のテレワークでは、「場所に関わらず業務遂行すること」が求められていましたが、現在は、家族全員が家にいる、または一人でずっと家にいるという「非日常」の毎日です。通常時のテレワークの環境とは全く異なることを考慮しながらの業務遂行が必要です。


弊社社長の青野も、子どもの学童休止や保育園自粛が決定したのち、「通常のパフォーマンスはできない宣言」をしました。人事役員からも、現在の状況で大事なのは、「感染しないさせないである」ため、各自ができる範囲で取り組めていればそれで十分、という発信もありました。 それによりホッとした社員も多かったようです。

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自分たちの生活、お客様の生活、社会を回すために業務遂行を続けることは大事です。仕事をすることが気分転換になる、という方もいらっしゃるでしょう。テレワークが性に合い、オフィスよりもノリに乗っている方もいらっしゃるかもしれません。


一方で、家事育児介護に時間を割かれて仕事に集中したくてもできない方、逆に仕事し過ぎる方もいるなど、今、組織の中には多様な方がいることを認識して、その方の「できる範囲」を許容することが大事です。まさに今が多様性、ダイバーシティを受け入れるときでしょう。かつ、コロナ禍という特殊な状況、気分のムラも起こりやすいときです。簡単に病院に行けない今は、何より社員全員が「体調を崩さない」ことが一番大事なことです。

感情のやりとりの言葉を増やそう

こうした特殊な中でのテレワークにおいて大事なことは、「感情のやりとり」を増やすことだと思うようになりました。


日常のテレワークの場合は、上司や同僚との会話も「仕事中心」になるでしょう。そしてそれで難なく回ると思います。しかし、非日常の現在は特殊な環境でもあるので、「仕事の会話」のみだと、普段よりより疲れやすくなりそうです。


精神的にも緊張状態にあるうえに、「タスクを進めなければ」というプレッシャーがかかることでの心身の影響のほうが気になります。 オフィスなら何気なくできる「雑談」も、テレワークの状況だとできなくなります。始終、机や不自然な姿勢で仕事をする疲れと、雑談が無いなかで「仕事をやらねば」という気持ちが覆いかぶさるのは健康的ではなさそうです。


仕事の話だけでなく、通常のオフィスワーク時と同じように、またはその時以上に、チームのメンバーや同僚と、「疲れてない?」「調子はどう?」「休憩を入れながらね」といった言葉を掛け合ってみましょう。そういう言葉をもらうとどんな気持ちになりますでしょうか。


もちろんそのまま、日々のニュースや出来事の雑談に流れていってもよいでしょう。一人ではなかなか作りにくい「ホッとした場」になっていくと思います。1on1でもこうした声掛けをしていくとよさそうです。



私たちの部署では、Web会議上に、気軽にいつでも出入りし雑談できる「ラウンジ」と名付けた会議室を設けて、日々雑談をしています。仕事の話にもなるときもあれば、日々の出来事の雑談をしているときもあります。(こちらの記事を参照ください)

lounge_4.png_2.png雑談部屋の様子

また、あえて有休をとって、「休む」ことを計画的にすることも大事です。オンオフのメリハリがつきにくいテレワークだからこそ、「今日はパソコンを開かない」日を作ることも、気分転換の1つになるでしょう。


本来、テレワークは、自分で仕事をコントロールできることが実施の条件になります。毎日テレワークという今の状況は、自分の仕事やコンディションをコントロールできるように訓練していくいい機会です。とはいえ、ストイックになり過ぎず、心がホッとする時間も大切にしましょう。 そして、チームは「補完し合う集団」でもあります。先の見えない今だからこそ、チームで声を掛け合いながら、過ごしていきましょう。


サイボウズ チームワーク総研では、テレワークについて「雑談」する機会や、1on1のセミナーも設けています。ご都合合えばお気軽にご参加ください。

著者プロフィール

なかむらアサミ

チームワーク総研 シニアコンサルタント。様々な組織のチームワークを良くするためにチームの正しい定義を伝えています。