ミドルマネジメント研修 働き方改革ヒアリング
多様性についての考え方が目からうろこでした
コマツ(株式会社 小松製作所)
コマツ様が行っている "ミドルマネジメント研修"の一環で、サイボウズ チームワーク総研にヒアリング調査のご依頼を頂きました。
グループ毎に研究テーマを選び、約半年かけて課題に関する現状把握、目標設定などを進め、最終的にはマネジメント層へ提言を行うそうです。今回、サイボウズを訪れられたのは、"働き方改革"という大きなテーマを設定されたグループの三人。
働き方の多様性を受け入れる組織はどう作るのか?
コマツの方たちが特に関心をお持ちだったのは、働き方の多様性を受け入れる組織づくりと、イノベーティブな仕事を生み出す組織づくりの進め方。そして、全社を巻き込んだ活動とするための方法についてでした。
チームワーク総研からはアドバイザーの松川となかむらが、皆様の質問に答えていく形で、サイボウズの考え方やこれまでの取り組みについてお話をさせて頂きました。いくつかのご質問と、回答をご紹介します。
Q&Aの一部をご紹介
Q:ダイバーシティ、多様性を認めるための取り組みの中で優先順位が高いものはなんですか?
ダイバーシティは女性を優先している会社もあれば、障がい者を優先するなど、会社によりステークホルダーが違うので悩みます。
A:僕たちは、女性や障がい者といったカテゴリわけして表現するもののことを「多様性」とは呼んでいません。私とあなたはそもそも違いますという多様性が、サイボウズでいうところの「多様性」です。全ての人は違うので、ダイバーシティだとか、何が優先だとかいう問題はないんです。
Q:社員にやさしくすると、楽な方、易き方に流れてしまうという考え方も多いです。性善説性悪説の二者択一は乱暴だとは思うのですが、その部分についてはどのように考えていますか?
A:外から見ると、サイボウズには色々な制度があって社員に優しいと思われるかもしれないけれど、全部自分で決めろと言われるんですよ。明日から働く時間も場所も全て自由だと言われたらどうしますか?
Q:考えちゃいますね‥‥
A:ちなみに私は10時出社です。10時出社にすることでもしかしたら捨てている何かがあるかも。でも、選択肢はあるので、自分で選択する。なんでも会社のせいにしないでね。自立ですよと。
社内では意見を言うのも、オープンな場で公明正大にしないといけないんです。性善説か性悪説はどうかというよりは、企業理念に向かうために合っているかどうか、関係あるかどうか。みんなが考えないといけません。
Q:全体を巻き込んで活動する際にネックになる部分はどういうことですか?
A:右向け右は、うちも難しい。右に向け!って結論を決めて、右を向かせる行為はしないですね。
「問題はこういうのがあって、やりたいのはこういう理想の姿がある。色々考えた結果、右に向いて3歩あるくのが早いと思うんだけどどう?」という話し方をします。そうすると、「理想はこうなんですね。それだったら、左に向いて後ろに3歩行くのがいい気がします!」という人もいる。大切なことは、理想がブレないように議論して決めていくことだと思います。ネックというのはあまり考えたことがないですね。「全体を巻き込む」といっても強制はしないので。
この日のヒアリングは90分にわたって行われました。
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会社ごとに抱える課題も、取り組みたいこと、知りたいことも違ってくると思います。 サイボウズ チームワーク総研では各種研修を行っておりますが、サイボウズのオフィスを実際にご覧いただきながら個別の相談に乗る「オフィスツアーアドバンスコース」や、継続的に「働き方改革」を進める上でのご相談に乗る「アドバイジングサービス」もありますので、お気軽にお問合せ下さい。