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教職員研修

「教職員の働き方改革」モデル校への挑戦──学校法人堀井学園

学校法人堀井学園

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学校法人堀井学園横浜創英中学・高等学校様にて、全教職員向けに勉強会を行いました。

学校法人堀井学園は、「考えて行動のできる人」の育成を建学の精神に据えて昭和15年4月に創設された私立の学校法人です。保育園、幼稚園から、2校の中高等学校と大学まで設置されており、在学生は3,300人強、専任の教職員も242名在席されています。

現在、数年計画で「教職員の働き方改革」を実施される予定で、理事でもある横浜創英中高等学校の工藤校長を中心に動き始めました。ご存知の通り、教職員の仕事量は年々膨大になっており、教職員の働き方改革の必要性は昨今声高に叫ばれております。同校は、各教職員が気持ちよく働けるための働き方の改善を実施し、日本の学校のモデルになっていきたいと思われています。そのため、民間からも多くのことを学ぼうと、民間の事例を聞く研修の1つとして弊社へもお声掛けをいただきました。

研修は、サイボウズがどのようにしてブラック企業的な状態から現在のようになったのかといった講演と質疑応答を90分で実施させていただきました。

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サイボウズの働き方改革と他校における教職員の事例紹介

研修の前半は、離職率が高かった時期を乗り越えるために私たちがしてきた「場づくり」についてお話させていただきました。また、弊社の話だけでなく、教職員の方に身近な学校事例を交えながら、よりよい環境づくりについて具体的なイメージを持っていただきました。

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企業の働き方改革は、教職員の目にどう映ったのか──アンケート回答を全公開

異分野の話でありながらも、講演中もチャットでの質問や感想も多くいただき、研修は盛況に終えました。また、研修後の職員室では「せっかく良い研修を受けたんだから!」と早速机を⽚付け始めたりしながら、様々に対話をしていたようです。

受講された教職員のみなさまの感想を全部お見せしたほうが、雰囲気も伝わると思います。事後のアンケートをキーワードごとに分類して全公開いたします。

問:本校では、今後数年をかけてあらゆる⾯から学校の改善を⾏っていきます。そのうえで本⽇のサイボウズさんのプレゼンはどのような点で参考になりましたか。

キーワード【⽬的】

  • ルールより⽬的を徹底する。
  • 会議短縮、⽬標の明確化
  • 改善の⽅向性、最上位の⽬標に向けて多くの意⾒が必要であること

キーワード【情報】

  • 情報が少ないと不満が出るというのが参考になりました。
  • 情報を共有すること(情報がないと不満に感じる)
  • 情報共有の⼤切さ。
  • 理念の確認→ 情報の共有が⼤切だということを再確認できた。
  • 情報量が少ないと不満を感じる→ だからこそ決定に⾄るまでのプロセスの⼤切である。⼼に残り、気になりました。また、職員室の配置や整理⽅法、考えていきたいと思いました。
  • 情報共有の在り⽅
  • 情報不⾜は不満に繋がること、⼩学校の職員室の改善例、やればできること。
  • 伝達事項以外にも、感情情報も共有していくことが⼤切だという点は特に参考になりました。
  • 全情報を共有する。

キーワード【プロセス】

  • プロセスをオープンにすること。これから⾊々な変化が、起きることと思うので、開かれた学校改善に、期待します。
  • チームワークを作る順序や結果を求めるためのプロセス

キーワード【改⾰】

  • 学校を変える、働き⽅改⾰をするためには、成功のためには、『関係の質』、『場のづくり』が⼤切
  • 職場における横のつながり、コミュニケーションが⼤切だということ。結果の質を先に求めると関係の質が低下するということ。
  • 「関係の質」が「思考の質」「⾏動の質」に影響し互いに尊重し認め合う関係性が作れるかどうかで「結果の質」が決まってくるという部分に深く共感しました。これはクラス経営にも通じることだと考えます。
  • 結果からスタートすると失敗する
  • 学校に合う形での改⾰をしなければならないと感じた
  • 会社側の懐の深さ、労働者の意⾒を誠実に聞く姿勢が改⾰を推進したという点
  • 働き⽅改⾰に向けて、教職員間の意識改⾰(+構造改⾰)も必要であるということ。
  • 改⾰推進していく上で参考になりました。
  • 慣例からの脱出
  • ⼊職してから数年が過ぎ、過去から引き続いてやっている業務が学校事務の当たり前だと思っていた。今⽇の話を聞いてより良い⽅向に改善していきたいと思いました。
  • 学校現場に最先端の社会の情報を取り⼊れて改善する参考となった。
  • 各⼈の意識の変⾰が求められることを明確にしてくれた。
  • 視点を変えることの重要性を考えさせられた。

キーワード【整理】

  • 物も時間も⼼も整理整頓が⼤切であること。
  • 今回あげてくださった⼀例が、本校のスタイルに合っているか否かを判断し、整理、淘汰の必要性は感じた。
  • 効率よく、働きやすい環境つくり
  • 業務内容や職場・環境のスリム

キーワード【参考になった!】

  • グループウェアの導⼊は⺠間企業だけというイメージがありましたが、学校での導⼊例も⾒せていただき、創英でも導⼊できるのではないかと思いました。
  • 例えば、職員室の断捨離など、具体例があったので、形から参考にしやすいと思いました。
  • 凝り固まった頭が柔らかくなって、新鮮な物の考え⽅を学べた。

未来の子どもたちが育つ環境である教育現場。そして、生涯「教職員」として働く人も多い職場だと思います。だからこそ教職員のみなさんには、持続可能な働き方で、毎日気持ちよく働いてほしい。

また、教職員の方は、社会と学校の架け橋でもあります。変化のスピードが早い世の中からの学びを、授業や学校運営に取り入れられる自己学習の時間、それが確保できる時間的余裕も必要だと思います。私たちはその支援をしていきたいと常に思っています。