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風土改革プロジェクト

チームワークを高める風土づくり、社員一人ひとりの声から実現していく

株式会社京信システムサービス

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チームワーク総研は、株式会社京信システムサービス様(以下KSS)と、風土づくりのプロジェクト「チーム力向上プロジェクト」をご一緒させていただいています。

KSSは、金融機関系のIT企業で、京都・関西地域を中心に、地方自治体・金融機関・学校法人・大企業から中小企業まで、幅広いお客様にIT技術を活用した問題解決支援サービスを提供されています。従業員数 146名(2020年7月現在)の会社です。

KSSでは創立50周年を目前に、「オープンでフラットな企業風土」をつくり上げる組織運営体制の1つとして、「チーム力向上プロジェクト」をチームワーク総研と共に始動しました。プロジェクト第1期を終えて、その様子をご紹介します。

全社員に向けてチームワーク向上を呼びかける

風土づくりを行っていく上で最も大切なことは、多くの社員に共感や納得感、当事者意識を持っていただくことだと考えています。そのため「チーム力向上プロジェクト」では、まずは全社員に対して、これからの風土づくりについての情報をお伝えすべく、チームワーク向上を呼びかけるオンライン講演を実施しました。

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ただ、風土づくりは一朝一夕にはいかず時間がかかるものです。そこで、この講演を受講いただいた上で、さらに自分たちの話をしたいという思いをもった有志の方々に集まって頂き、「第1期」という位置付けでスタートしました。

有志のプロジェクトメンバーがオンラインに集結

講演を聞いて、プロジェクトに積極的に参加したいと表明して下さった 17名の皆さんに、チーム力向上プロジェクトに参加いただきました。3ヶ月に亘る3日間、「KSSの将来目指す理想」「目指す風土」「日々の問題意識」の3つをテーマにディスカッションを行いました。

プロジェクト冒頭、参加メンバーからは、「業務と掛け持ちでプロジェクトに参加することは悩んだが、みんなで横断的に議論していくことが、最終的に会社の成長にも自分の成長にも繋がるはず。会社の成長にも貢献したい、と思い参加した」「社員の自立性とモチベーションを高めて、皆が今よりもっと活き活きと働ける会社にしたい」といった思いが聞かれました。

プロジェクトでは、写真を使ったインスピレーションワーク、1対1の話し合いや全体でのフリートークなど、様々なワークを取り入れて、楽しくすすめていくことができました。

インスピレーションワーク
インスピレーションワーク:数十枚の写真をヒントに「10年後の理想の風土」を見える化し、共有しました。

役職も世代も経験も異なる、多様なメンバーによるディスカッションを通じて、日常の業務では触れることのできなかった、会社全体の横断的なテーマについて、多様な視点から活発に意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

日々の問題意識と向き合ったら、多様性を前提とした相互理解の大切さに気付いた

プロジェクトのテーマの1つとして、「日々の問題意識」を取り上げました。これは、メンバー全員が「日々の問題意識」を主体的に発信し、問題についての共通認識をしっかり持つことで、今後の行動変容に繋げていこう、という思いからきています。

メンバーからは、「社員全員がもっと主体的に行動できればいいと思う」「もっと世の中のことや周囲のことに興味を持って、視野を拡げる行動が増えるといい」「社内のコミュニケーションの場がもっとあるとよい」といった問題意識が挙げられました。

メンバーで複数の問題意識についてディスカッションを重ねた結果、どんな問題意識においても、一人ひとりの価値観が異なる中、相互理解を深めてコミュニケーションをとりながら、実現したい風土に向かっていくことが必要不可欠なのではないか、という気付きを得ることができました。

オンラインでのボーダーレスなコミュニケーションで、多くの社員を巻き込みたい

プロジェクト期間中は、普段の業務を行いながら空いた時間を利用してkintoneでのディスカッションも継続しました。kintoneのスペースは、テーマごとにスレッドをたて、リアルに集合した時に話しきれなかったことをコメントしていく程度の簡単なものでしたが、他のメンバーのコメントを読んだ上で、自分の考えを整理してコメントできるなど、リアルのコミュニケーションにはないものを体感して、オンラインコミュニケーションの活用にも可能性を感じました。プロジェクトに参加できなかった人にもディスカッションをオープンにして、より多くの社員が関われるようになれたらいいなと期待も膨らみました。

変化は少しずつでも、話し合うことで見えてきたもの

はじめての試みでもあり、少し様子見的な雰囲気も漂っていた 1日目から、問題を自分事として認識しはじめるようになった 2日目。3日目には、自分自身やメンバーの行動変容のイメージができるようになりました。

3日間のディスカッションでは目に見えるカタチでの変化はなかなか出せないものですが、KSSの未来に向けてのイメージはうっすらと共通認識が持てるようになりました。

プロジェクトメンバーの皆さんからは、以下のような感想が寄せられました。

  • 普段同じ職場で同じ仕事をしていてもここまで深く話をし、聞いたことはなかったと思う。メンバーの価値観や考え方が共有できてとても良かった。
  • このプロジェクトが始まるまでは、堅い会社で柔軟性がないと思っていました。会話をするとそうではないのだと感じました。自分が見えている範囲だけで決めつけていたんだなと痛感しました。
  • プロジェクトはまだまだ始まったばかりで議論することが残っていますが、自分の中では結構スッキリしています。色々なことをいろんなメンバーで話せたからかもしれません。今後はこのスッキリした気持ちがKSS全社員に持ってもらえるようチームみんなで邁進していきたいです。
  • 「なんとなく面白そうだから」といったレベルの動機で参加しましたが、最終的に「〇〇します!」と行動宣言できたことが嬉しいです。周りを変えよう!ではなく、まずは自分のできることから取り組みたいと思います。

KSSチーム力向上プロジェクト事務局より

当初は、50年の歴史がある会社の企業風土を変容させるというとても困難な取組みを始めたことに不安もありました。しかし3日間の活動を通じて、当社の抱える問題点、失ってはならない良い点を多様なプロジェクトメンバー間で共有・共感することができ、この不安を払拭することができました。

また、プロジェクトメンバー一人ひとりがより良いチームへ変容する為のムーブメントを起こす原動力になってくれるという期待感を持つことができたことも大きな収穫でした。

このことから、この活動を一歩一歩着実に進めることで、私たちが目指すべき方向に歩んで行けると確信することができました 。

今後、この活動を全社に広げ、社員一人ひとりの相互理解を深め、多様性を活かせるチーム創りに引き続きチャレンジしていきたいと思います。


風土づくりや会社全体のチームワーク向上は一朝一夕では実現できませんが、「日々の問題意識」をチームの理想や風土に照らし合わせて話し合いを重ねることで、ありたい姿に向かって着実に一歩一歩近づいているという印象を受けました。KSSの「チーム力向上プロジェクト」はこれからも続きます。