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SNSでつながっている夫婦は4割、イラッとする言動1位は「既読スルー」

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※ベストチーム・オブ・ザ・イヤーのサイトから移設しました

その年の「ベストチーム」を表彰し、日本のチームワークの向上と促進を提案するベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会(委員長:齋藤孝:明治大学教授、以下:実行委員会)は、若者のチームワークに関する調査の第11弾として、24~35歳の共働き男女400人に「夫婦間のネットコミュニケーション」に関する調査を行いました。

実行委員会では、社会の最小単位であり「チーム」でもある夫婦でのコミュニケーションの現状把握のため調査を行い、家事の役割分担や、SNSでのつながりの有無、メールやLINEなどを使ったコミュニケーションにおいての「イラっとしたこと」「嬉しかったこと」「お互い気をつけていること」を尋ねました。

当調査で、35歳以下の共働き男女400人のうち9割が「夫婦仲が円満」と感じており、SNSのつながりがある割合は4割、ネットツールを使ったコミュニケーションで一番イラッとしたことの1位は「既読スルー」という結果が出ました。

 

調査概要

調査対象 全国24歳~35歳の「互いに扶養に入っていない」共働き男女400名(男性200名、女性200名)
調査期間 2014年5月21日~22日
調査方法 インターネット調査

35歳以下の共働き夫婦の仲「とても円満」「円満」は9割 SNS上でもつながっている夫婦は4割弱

夫婦の仲について尋ねた質問では「とても円満」と回答した人が約4割、「円満」が5割という結果が出ました【図1】。また、SNS(Facebook、Twitter、mixiなど)でのつながりを聞いた質問では、「つながっている」と答えた人が37.1%いました【図2】。

【図1】夫婦仲について(図はクリックで拡大されます)

        
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【図2】夫婦でのSNSつながりについて

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家事分担においてLINEを利用している夫婦は15%

夫婦での家事の役割分担を聞き【図3】、携帯のメールやLINEなどのネットツールを使って家事分担や、やることの共有・依頼をしあう夫婦は15%で、その9割はLINEを利用しておりました【図4】。家事のなかでも「育児」や「料理」「レジャー」において、やることの共有や依頼を行っている夫婦は、電話での共有を含めて25%おりましたが、それ以外の家事で、やることの共有や依頼を行っている夫婦は1割程度でした。

【図3】夫婦での家事分担

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【図4】家事分担でのネットツール利用率

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ネットコミュニケーションでイラッとしたこと1位は
「既読スルー」 嬉しかった言葉ランキングも

夫婦での家事分担において、携帯メールやLINEを使ったやりとりで相手にイラッとしたこと、嬉しかったことを聞きました。イラッとしたことのトップは「LINEの既読スルー」、嬉しかったことのトップには「ありがとうという感謝の言葉を言われたこと」となりました【表1】。ツールを使ったやりとりでは、返信の無さや遅さが相手をイライラさせてしまうようです。

【表1】家事分担のやりとりでイラッとしたこと/嬉しかったことTOP5

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共働き夫婦が平日に顔を合わせて話す時間は、60分程度
円満と回答した夫婦ほど、対面時間が長い傾向に

夫婦で平日の1日のうち、顔を合わせて会話する時間を聞いた質問では、3割弱が「60分以内」と回答しました【図5】。夫婦仲を聞いた質問とクロス集計したところ、「とても円満」と答えた人は、平日に「120分以上」夫婦で顔を合わせて話をしており、「円満ではない」と答えた人は「対話しない」「5分未満」がもっとも多いという結果となりました【図6】。

【図5】夫婦が顔を合わせて話す時間(平日)

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【図6】夫婦仲×平日の対面会話時間

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まとめ

チームには「目標」と「役割分担」が必要です。生活に身近で、社会の最小単位である夫婦における「役割分担」とそのコミュニケーションを知ることは、35歳以下のビジネスパーソンの日常を知る一助になると考え、今回は共働きの夫婦に焦点を当てて調査しました。

役割分担にけるネットコミュニケーションにおいては、返事の有り無しやその一言によって、イライラもし、嬉しくもなるなど、些細な言動が相手の感情に影響することがわかりました。

今回は互いに扶養に入っていない夫婦(夫婦ともにビジネスパーソン)を対象にしており、ビジネスパーソンが平日に顔を合わせて話す時間や、夫婦仲と対話時間の関係も明確に分かりました。顔を合わせて話す時間が長いから円満なのか、円満だから対話時間も長いのか、いずれもあり得ますが、ネットだけでなくフェイストゥフェイスのコミュニケーションが、特に1対1においては重要であることが再確認されました。

実行委員会では、今後もチームワークに関する調査を行い、発信してまいります。

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会とは

職場での「チームワーク」向上を目的に2008年から活動を開始しました。毎年「いいチーム(11/26)の日」に、その年に顕著な業績を残した優れたチームを表彰するアワード「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」を開催しています。

   

これまでの最優秀賞には、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトチーム(2010年)や京速コンピューター「京」開発チーム(2011年)、東武タワースカイツリー株式会社東京スカイツリー運営チーム(2012年)、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会(2013年)が受賞しています。

※「いいチームの日(11/26)」は、日本記念日協会認定の記念日です。

報道関係者からのお問い合わせ先

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会 事務局 椋田(むくた)

〒112-0004 東京都文京区後楽 1-4-14 後楽森ビル12階

TEL: 03-6316-1160 / FAX: 03-5805-9036

著者プロフィール

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、2008~2016年の間、最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰したアワードです。