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「新型コロナウイルスによる働き方への影響」に関する調査

企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研は、3月終盤の連休時に、職場のチームに関する調査を行いました。そのなかで、昨今の新型コロナウィルスが職場に及ぼしている影響についても回答を得られましたので発表いたします。

[ 調査概要 ]

  ◆調査対象:職場でチームとして働いているビジネスパーソン 計1030名
        【内訳】リーダー層:515名 / リーダー以外層:515名

  ◆調査期間:2020年3月19日(木)~22日(日)

  ◆調査方法:インターネット調査


4割が「働き方に変化あり」
部長課長層では過半数

2月~3月にかけての新型コロナウィルス流行が、チームの働き方に影響を及ぼしているか否かを聞いた質問では、「良い変化」があったと回答した方が19%、「悪い変化があった」と回答した方が25%、56%が「特に変化なし」と回答しました【図1】。

図1_pr.png


職位別にみると、部長課長クラスでより変化を感じていることが分かります【図2】。

図2_pr.png


"良い変化"の上位は「時差通勤・テレワークの増加」「会議のムダが明確になった」
主に首都圏でのテレワーク増加が顕著に

「良い変化があった」と答えた人に内訳を聞いたところ、「時差通勤」「テレワーク」といった、働く時間帯や場所の変更が上位となりました。次いで「会議のムダに気づいた」「コミュニケーション方法にいろいろあることを知った」等、新たな気づきを得たという回答が見られました【図3】。

上位の「時差通勤」「テレワーク」については特に首都圏でのスコアが高く、エリア性があることが伺えます【図4】。

図3_pr.png

図4_pr.png


職位別には、部長課長クラスの「テレワーク」が目立っています【図5】。

図5_pr.png


"悪い変化"の上位は「勤務やミーティングの調整が大変」「チームでうまく集まれない」
特に部長課長層のストレスが増している可能性も

「悪い変化があった」と答えた人の理由には、「勤務やミーティングの調整が大変」「チームでうまく集まれない」「休んだ人のカバーが大変」等が上がりました【図6】。

図6_pr.png


職位別に見ると、「チームでうまく集まれない」とする部長課長クラスの回答が目立ちます。この層では「テレワーク」についても他層に比べより悪い変化とみる傾向もあり、「勤務やミーティングの調整が大変」「チーム内のコミュニケーションが取りにくい」等、結果としての弊害を感じているようです。背景にはテレワークだけではなく、休む人の増加もあるかもしれません(「休む人のカバーが大変」25.8%)【図7】。

図7_pr.png


まとめ

今回は、先日の3連休時点での、新型コロナウィルスの影響が職場のチームに及ぼす部分を取り上げて発表いたしました。わずか1~2か月という短期間にも関わらず、4割ものビジネスパーソンが働き方に変化を感じていることが分かりました。プラスの変化を感じている人がいる反面、変化への対応に苦慮している様子も見て取れます。3連休以後、より制限がかかる状況になったなかで「特に変化なし」と回答した56%が、今後どのように変化するかも気になります。想定外の事態ともいえる状況ですが、それぞれの職場の働き方が最適な変化となるよう、考えていくきっかけになればとも思います。

サイボウズでは、リモートワーク特設サイトを開設しております。また、チームワーク総研でもテレワーク、リモートワークに関するプログラムを用意しております。今後もチームやチームワークを考える調査の一環として、様々な調査を行い発信してまいりつつ、多くの方が働く機会を失わずこの難局を乗り越えられるよう、できることを行いたいと思います。


※引用について:
本調査を引用いただく際は出所の明示をお願いいたします。
例)サイボウズチームワーク総研「新型コロナウイルスによる働き方への影響に関する調査」


■サイボウズのテレワークに関する情報を公開します

https://cybozu-remotework.qloba.com/

著者プロフィール

三宅 雪子

チームワーク総研研究員・編集員。組織におけるチームワークを探求。働く人の強み・魅力を引き出し、人と人との関わりをチームの生産性へつなぐ道すじを探る。