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若手ビジネスパーソン400人に聞く「令和時代に求められる上司との距離感」調査

企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研は、10/16ボスの日(上司に感謝を伝える日とされています)を前に「令和時代に求められる上司との距離感」について意識調査を行いました。

[ 調査概要 ]

  ◆調査対象:新卒入社5年以下の20代ビジネスパーソン男女 400名
        ※質問中の上司とは、課長クラス(一次評価者)を想定しています。

  ◆調査期間:2019年9月13日(金)~15日(日)

  ◆調査方法:インターネット調査

若手部下がつける上司の点数は「68点」が平均。
高得点の背景は、普段から部下のことを考えた働きかけをしているかどうか。

若手社員から直属の上司に点数をつけてもらったところ、平均点は「68点」でした。10点ごとにまとめると80点台が最多となりました【図1】。

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「普段あなたが上司に対して思っていること」を聞いた質問では、「上司の方からも挨拶をしてくれる」が一位となりました【図2】。

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これを、上司の点数が平均点以上(以下高得点層) / 平均点未満(以下低得点層) の2層で見たところ、両層とも1位は「上司の方からも挨拶してくれる」となりました。また「上司は現場のために努力してくれる」「上司は普段から話をきいてくれる」「成長の機会を作ってくれる」「アドバイスが的確」では差が3割を超え、高得点層でより高く出ていることが分かりました。一方、低得点層では「上司は私の強みを活かしてくれる」が特に低くなっています。普段から部下のことを考えた行動をとっているかどうかが、得点差の背景にありそうです【図3】。

図3.png

また「業務時間中の上司との距離感」を聞いた質問では、「どちらかというと上司の方から話しかけてくれる関係が好ましい」とする人が約8割に達しました【図4】。

図4.png

業務時間外の上司との関りは、
6割が「休日」「SNS」を遠慮したい。
実際の関りは「食事や飲み会」が中心。

業務時間外の上司との関わりについて聞いた質問では、「休日」「SNS」といったプライベート領域での交流を「遠慮したい」という回答が上位となりました。「季節の挨拶」「冠婚葬祭」といった儀礼的な関わりについても4割前後が「遠慮したい」と答えました。得点別の2層でみると、低得点層の方が全体的に「遠慮したい」数値が高くなっています。一方で、業務時間外に実際に関わっているものとしては「業務後の食事や飲み会」が中心となりました【図5】。

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「正直、上司って大変だな」と感じている若手は約6割。
ボスの日に上司に伝えたいことは?

「普段上司に対して思っていること」を聞いた質問の中で「正直、上司って大変だな」を選択した人は58.9%となり、過半数の若手社員がそのように感じていることが分かりました。

ボスの日(上司に感謝を伝える日とされています)に、上司の方に伝えたいことを聞きました。

◆上司(高得点)へ伝えたいこと

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◆上司(低得点)へ伝えたいこと

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まとめ

今回の調査では、10/16ボスの日(上司に感謝を伝える日とされています)を前に「令和時代に求められる上司との距離感」について意識調査を行いました。若手から高得点をつけられる上司には、様々な側面から部下を支えている様子が見られました。また上司の大変さを感じている部下も多いことが分かりました。令和の時代、上司部下のほど良い距離感を、たまには立ち止まって考えてみるのはいかがでしょうか。

サイボウズ チームワーク総研では、個人の幸福度とチームの生産性の両方を高めるための多数の研修プログラムを用意しております。今後もチームやチームワークを考える調査の一環として、様々な調査を行い発信してまいります。


※引用について:
本調査を引用いただく際は出所の明示をお願いいたします。
例)サイボウズチームワーク総研「令和時代に求められる上司との距離感についての意識調査」

著者プロフィール

三宅 雪子

チームワーク総研研究員・編集員。組織におけるチームワークを探求。働く人の強み・魅力を引き出し、人と人との関わりをチームの生産性へつなぐ道すじを探る。