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高校生が仕事で必要なチームワークを身につけるには?――学生向け「ビジネスチームワーク体験プログラム」

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※ベストチーム・オブ・ザ・イヤーのサイトから移設しました

2014年12月14日(日)、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会による、高校生向け「ビジネスチームワーク体験プログラム」が開催されました。東京都内と神奈川・千葉県内の高校生約20人が参加し、社会人と触れ合いながら「チームワーク」について考える課外授業。終始盛り上がった第1回の授業の様子をレポートします。

「ビジネスチームワーク体験プログラム」の流れ

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なぜ今高校生に「チームワーク」なのか――きっかけはある教師の手紙

今回のチームワーク体験プログラムを実施した背景は、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会が毎年開催している、その年もっとも顕著な業績を残した「チーム」を表彰する「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」の取り組みを知ったある教師からの要望だったといいます。

「生徒にチームワークを教えたいので、これまで受賞したチームの話を修学旅行で東京に伺う際に聞きたいとの依頼のお手紙をいただきました。その時は日程調整等が折り合わず依頼には応えられなかったのですが、学生向けに「チームワーク」を学んでもらうニーズがあることを知り、委員会で現在の学校教育についての調査を始めました。」(事務局の椋田さん)

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いろいろ調べていくなかで、学校教育のプログラムの中に「総合学習」や「キャリア教育」があること、しかしその中身は、商店街の職人や、工場への見学などに偏っており、多くの学生がなる"会社で働く"ビジネスパーソンについて触れる機会が少ないことが分かったとのことです。 「これまで受賞いただいた各チームと協力しながら、ビジネスパーソンがどのように働いているのか、会社で働くうえでの『チームワーク』とは何かといった内容を、社会人のリアルな声とともに学生に届けることができると思いました」(椋田さん)

いいチームに必要なものは?――アイスブレイク

こんな経緯から始まったのが、「ビジネスチームワーク体験プログラム」です。まずは、チームになったメンバーと自己紹介をしながらの「共通点探し」をし、A4用紙を使った「ペーパータワー作り」にチャレンジしました。どうしたら高いタワーが作れるか、2分間作戦を練り1分で実行する、まさにチームワークが問われるワーク!

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タワーを作ってみたあとは、実際にやってみての感想と、どうしたらもっと高いタワーが作れたのかを振り返る時間をつくりました。

"チームみそスープ"は「役割分担がもっとしっかりできていたら高く立てられたかもしれない」と発表。ほかのチームからも「できると思い込んでいて、あまり作戦を立てなかった」、「持っている紙の量を把握していなかったので作業中に迷ったりして無駄な時間ができてしまった」など、短い時間でのワークであったにも関わらず、たくさんの気づいた点が出てきたようです!

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その後実行委員会から、「いいチームに必要なもの」についての説明がありました。
個人の点数を競う学校の勉強だけではチームワークについて学ぶことが実は難しいこと、そのなかでの今日学ぶ意味、グループとチームの違い、仕事で求められるチームワークについてみんなじっくり聞き入っていました。

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パズドラチームから学ぶ――ゲームづくりにおける「チーム」とは

ワークで少し「チーム」について体験したあとは、2012年のベストチーム・オブ・ザ・イヤーを受賞したスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」プロジェクトチームの話を聞きました。
発売から2年半以上たった現在もダウンロード数1位を誇る「パズル&ドラゴンズ」。その裏にはどんなチームワークがあるのでしょうか。

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講師は、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社社長室の橋本さん。チーム全員で撮影した写真を見せながら、1つのゲームをつくるために、プロデューサー、プログラマー、デザイナー、作曲家、カスタマーサポートなど、とても多くの人が関わっていることから教えてくれました。

「ゲーム制作の仕事は、一人ひとりの専門性が高いので役割分担が明確。一番大切で困難なことは、完成形のイメージをチーム全員で共有すること。出来上がるまで形が無いゲームを、どこまで認識を共通化して完成イメージに近づけ、よりよいものに仕上げていくか、コミュニケーションが一番大切です」(橋本さん)

また、パズドラのチームは、ゲームを作っている人だけではないと語ります。
「オンラインゲームなので、使っていただいている人の意見も取り込みながら様々な改良をしていきます。3200万人のユーザーを含め1つの大きなチーム、という意識で運営しています。メールやSNSだけでなく、電話でも要望や意見を聞いたり、各地でイベントを開催して生の声を聴く機会を作るのも、そういう気持ちから行っています。」(橋本さん)

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質疑応答では、完成形を共有するためのコミュニケーションのコツについてや、売上はどこから生じているのか、といった具体的な質問が出て、「身近なものだけど、チームという視点で見ることができてよりよく知れた」という声もあがりました。

2か月にわたるチームでの企画づくり――「2020年の私たちの働き方」

今回参加した高校生のみなさんは、この日から40日間、事務局やメンターとの連絡・相談や、メンバー同士のやりとりをネット上で行いながら、自分たちのプロジェクトを進めていき、第2回目のゼミにてプレゼンテーションを行います。ビジネスパーソンがプロジェクトを進めるように、常に集まった状態ではなく離れた状態で「チームワーク」を維持しながら目標を達成することを体感します。

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プロジェクトのテーマは、「2020年、私たちの働き方をデザインしよう」。現在高校生のみなさんがちょうど社会人になる頃が2020年です。私はどう「働きたい」のだろうか、どのような日本になっているだろうか、何が必要とされているだろうか―さまざまな「理想」と「現実」を確認しながら、チームでまとめ、次回発表します。

この日はチームごとに、次回1月24日までのスケジュールと役割分担等を決定し、ゼミを終えました。

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参加した学生に、今回参加したきっかけを聞いてみると、「社会に出て通用する人間になりたいと思っているので、ビジネスという言葉に惹かれて参加した」「学校ではあまり学ばないことを、チームメンバーと交流して新しい考えを得たかった」といった声が返ってきました。

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今日一日を終え、「無難な考えしか出せない自分がいた」「役割分担は普段あまり考えなかった」といった感想もあり、各自が課題や気づきを得たようです。

冬休み期間を挟んで、次回は1月24日のプレゼンテーションに向けて、各チームがワークを続けています。
彼らはどんな働き方をしたいと考えているのでしょうか。次回の発表が楽しみです!

(撮影:橋本直己

著者プロフィール

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、2008~2016年の間、最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰したアワードです。