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新成人が理想とする働き方、2年連続「プライベート重視」で「地元」志向――理想の社会人は「父親」

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※ベストチーム・オブ・ザ・イヤーのサイトから移設しました

その年の「ベストチーム」を表彰し、日本のチームワークの向上と促進を提案するベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会(委員長:齋藤孝、以下:実行委員会)は、若者のチームワークに関する調査の第15回目として、今年の新成人400人に「将来の働き方」に関する調査を行いました。

調査概要

調査対象 2015年の新成人[1994年(平成6年)4月2日から1995年(平成7年)4月1日生まれ]男女200名ずつ 計400名
調査期間 2014年12月16日(火)~17日(水)
調査方法 インターネット調査

新成人の理想の社会人1位は「父親」、2位は「両親」 著名人では2年連続「イチロー」がトップ

理想の社会人像を聞いた自由回答の質問では、「父親」と回答した人が最も多く、続いて「両親」、「先生」(幼小中高大、塾習い事等問わず)、「先輩」(学校、バイト・勤務先等問わず)、「イチロー」の順となりました。【図1】。

1位から6位までは、昨年同様、親や先生、先輩が占めており、身近な存在が20歳までに大きな影響を与える傾向があることが分かります。 また、名が挙がった著名人は、「イチロー」「松岡修造」「スティーブ・ジョブズ」「櫻井翔」となり、「イチロー」に関しては昨年も5位だったため、2年連続で「新成人が憧れる著名人」となりました。

【図1】

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新成人の働き方の傾向は、「プライベート重視」で「地元志向」 昨年調査よりもその志向が若干高い傾向に

どんな働き方をしたいかを聞いた選択式の質問では、75.4%の人が「プライベート重視で働きたい」と回答しました。「バリバリ働きたい」人は19.7%、「働きたくない」人は4.9%という結果になりました【図2】。昨年同様の質問をした調査と比較すると、より「プライベート重視」の志向が高まっている傾向がみえます【図2-1】。

【図2】

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【図2-1】

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また、働きたい地域を聞いた質問では、「地元で」と答えた人が一番多く、42.9%となりました。次に「東京で」30.4%、「東京、大阪、地元以外の国内のどこかで」が14.3%となり、「海外で」と答えた人は、4.6%にとどまりました【図3】。

東京、大阪が地元の人はそれぞれ「東京で」「大阪で」を回答してもらったため、それを勘案すると「地元で」と答えた人の割合はもう少し多くなります。

なお、昨年調査と比較すると、より「地元志向」が高まっており、東京大阪を除く地方で働きたい若者が増加していることがうかがえます【図3-1】。 今年の新成人の傾向も、将来「地元か地方で」「プライベート重視しながら働きたい」希望が強いことが分かりました。

【図3】

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【図3-1】

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働きたい組織では「大企業で働きたい」がトップに
一定人気の「公務員」

どんな組織で働きたいかを尋ねた質問では、「大企業で」と答えた人が一番多くなりました。次点では、「中小企業で」「公務員として」が続いています【図4】。昨年は、「中小企業で働きたい」がトップでした【図4-1】。昨年と比べて「外資系企業」や「フリーランス」のポイントも上がっています。「その他」には、病院、政治家、博物館、職人、まだわからない、といった回答がありました。

【図4】

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【図4-1】

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100万円あったら「貯金する」か「親にプレゼント」
「使うより貯める」堅実な若者の傾向が顕著に

お金への価値観の確認として、現在100万円あったら何に使うかを尋ねました(複数回答)【図5】。「貯金」と答えた人が約8割ともっとも多く、次いで「親にプレゼント」「買い物」と続きました。「その他」には、親以外への親族(祖父母、兄弟など)へのプレゼント、ローン返済などがあがっていました。

【図5】

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まとめ

今回の調査は昨年調査に引き続き、今後社会を担う新成人が「働く」ことについてどう思っているか確認しました。 両親やこれまで出会った先生や先輩など、身近な人の影響を受けた新成人は、プライベートを重視しながら大企業、または地元の企業で働きたいと考えている人が多いことが分かりました。 前回の調査と大きく違う点は、理想の社会人1位が昨年は「母親」であったのに対し、今年は「父親」であった点、働きたい組織1位が、中小企業から大企業となった点の2点で、あとは前年と大きく変わらず、よりプライベートと地元志向が強まったといえます。 また、お金については今年新たに聞いた質問でしたが、「貯金」との回答が約8割という割合は高めであり、使うより貯める志向が強いと思われます。 職場において世代を越えたチームを組むにあたり、各世代の傾向を掴むことは、チーム内のコミュニケーションを円滑にする上でも必要な知識ともなり得ます。 実行委員会では、チームやチームワークを考える調査の一環として、世代別の調査も引き続き行い、発信してまいります。

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会とは

チームワークは団結・協力といった精神的なイメージを持たれやすいですが、各メンバーの個性、スキル、能力が目標に向かって発揮されて成果がでるものです。その認知向上と理解促進のため、2008年より活動をしています。

その年に最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰するアワードの開催をはじめ、「チーム」や「チームワーク」に関する情報を発信しています。 これまでの最優秀賞には、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトチーム(2010年)や京速コンピューター「京」開発チーム(2011年)、東武タワースカイツリー株式会社東京スカイツリー運営チーム(2012年)、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会(2013年)、「妖怪ウォッチ」プロジェクトチーム(2014年)が受賞しています。

※「いいチームの日(11/26)」は、日本記念日協会認定の記念日です。

報道関係者様からのお問い合わせ先

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会 事務局 椋田(むくた)

〒112-0004 東京都文京区後楽 1-4-14 後楽森ビル12階

TEL: 03-6316-1160 / FAX: 03-5805-9036 / MAIL: contact@team-work.jp

photo credit: malfet_ via photopin cc

                                                

著者プロフィール

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、2008~2016年の間、最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰したアワードです。