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3ヵ月のトライアルを経て強くなった社会を変えるチーム、本格始動。──第2期「次世代リーダー フューチャーセッション」最終回

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※ベストチーム・オブ・ザ・イヤーのサイトから移設しました

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催の「社会を変えるチームを創造する」フューチャーセッションは、第2期も最終回を迎えました。

前回セッションから約3カ月。この間に各チームは、自分たちの活動が世間の共感をよぶものかどうか、イベント開催やミーティングなど、さまざまな活動を続けてきました。途中、全チームでお互いの進捗を共有しあうミートアップも実施し、全体が1つのチームとして交流し、お互いの活動をサポートする場面もありました。 今回は、スタートからずっと見守っていたゲストサポーターの皆さんも駆けつけ、半年間の集大成として全10チームの活動発表を行いました。

社会を変える原動力になっているのは、実は現場の小さなチーム

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まずはインスピレーショントーク。ファシリテーターの野村恭彦さんとサイボウズ株式会社の青野慶久社長との対談です。 野村さんの「青野さんがこだわっている、社会を変えるチームとはどんなものですか?」という問いからスタートしました。

社会を変える原動力になっているのは、現場の小さなチームだと思います。例えば、昨今のワークライフバランスの流れも最初は小さなチームが "長時間労働おかしくないか"と現場の問題を理解したところから始まって、10年近くかけて大きなうねりになっていきました。


"思考は現実化する"は本当ですね。1人でも信じている人がいると実現する。そこに誰かが共感する可能性があるから。そういう人は真剣に考えているから違うアイデアも聞くし、考えをアップデートする。だから周りも共感しやすい。


そういうのは伝わりますね。人って面白くて、真剣に話しているかどうかを見極められます。個人にある信念みたいなものはパワフルだし。


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さらに話は、今の時代に求められる"社会を変える人やチームとは"というポイントへ...

昔は1人が所属するチームは家族や会社など限られていました。今はチームがつくりやすい時代。短期で解散してもいいし、掛け持ちしてもいい。サイボウズも副業の自由化をしたら、これまで会社で得られなかった新しい知識を皆がどんどん持ちこんできて、コ・クリエーションでき、まったく知らない会社とコラボレーションもでき、イノベーションが起っています。面白い時代になりました。


例えば、これまで自治体は行政がメインのカチっとした部分を担当して、ファシリテーションで周辺の柔らかい部分を対話して進めようという流れでしたが、今は本気で、メインの真ん中部分を対話で動かそうとしはじめている。会社も同じように根幹のリスクを追う部分を、対話やチームで決断しようとしている。ファシリテーションやチームワークを支援する人たちは、自分たちがメインストリームの仕事をしている意識を持つことは大事ですね。


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そうですね。社会を変えるにはたくさんのリソースを借りるので、もちろんコストが発生するし、成果が出ないと責任もある。責任をとる覚悟、失敗しても落ち込まずもう一度やり直す覚悟、がないとメインストリームは走れないですね。


それはリーダーもコアとなるチームもそう。そういう点では社会を変える人とは、自分の軸がしっかりして折れないことが重要ですね。今日は皆さんの発表でも、そのあたりを聞きたいなと...。


ここで青野社長いわく「お、一気にハードルがあがりましたね(笑)」。この言葉に、真剣な表情で聞き入っていた会場にどっと笑いが生まれました。

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もちろん、いきなりガンジーやマザーテレサ級の活動は難しいですから、ステップバイステップでいい。まずはその第一歩として。


と続く言葉に、発表前の会場の緊張もほぐれたようでした。

半年前と今とを振り返ってみて

対談で触発された後は、「半年間の振り返り」「今後に活かしていきたいこと」についてワールドカフェ方式で対話しました。 ワールドカフェ方式とは、各テーブル数人で議論し、各テーブル感でメンバーを変えながら代表者が議論をまとめるというものです。

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「自分の想いを伝えることが、人の心を動かすことにつながるんだなと思いました」(石渡さん)。「信念とか想いとか、ありすぎてもダメな時もある。そのバランスや葛藤についてすごく考えました。どうやってブレずに言いきるか、それも大事」(青山さん)など、活動の原動力である"想い"にフォーカスする人もいました。

一方で、

自分がリーダーのプロジェクトと、リーダーを応援する形のプロジェクトの2つに参画しました。実は自分がリーダーの方はなかなか進まなかったけれど、そうでない方は進みました。僕の場合は、自分の前を走っている存在が大事なんだと思いました。


と、自分の得意なスタイルや役割を再発見した岩嵜さん。こうして一人ひとりが自分の振り返りを終えました。

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1回1回のセッションの有機的なつながりが、理想的なチームビルディングの基本

最初のプレゼンテーションは、"スポーツ"をテーマにした3チーム「アスリート未来キャリア」「COLO CUP」「TOKYOみなスポ」。発表後は、ゲストサポーターと発表者をまじえて振り返りを行います。ここでは、実際の活動の中で感じた気付きや課題をみんなで探求していきます。

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言葉の大切さを感じました。伝えたいことを伝えられなかった。初めて会った人たちに共感してもらうことの難しさ、プレゼンすること、それ自体が良い訓練になりました。


3人でサイボウズを立ち上げたときに「これだけしか広報費を使えないなら、1回失敗したら会社が潰れる」という危機感をもちました。"無名より悪名"という言い方をするんですが、知られないくらいなら、批判されるくらいの方がいい。知ってもらって、そのなかから共感してくれる人が出てくればプラスじゃないかと。批判する人が出てきたとしても、マイナスではない。知らないものはどんなにいいものも絶対広がらないという確信があります。


次に、アートとローカルをテーマにした7つのチーム、「深夜学校」、「まつぼっち」「夜のおもてなし東京」、「神前式」、「信州フューチャーセンター」、「まる寺プロジェクト」、「古家採集活性計画」が発表。当日参加できず動画参加するチームもあり、熱い想いの詰まったプレゼンが続きました。

「この中のチームがつながる気がする」と青野社長。"どうつながるか"、反対に"どう狭めるか"という視点で思い思いの意見が語られました。

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これから活動を続けていくには、各チームが活動した1つ1つのセッションが有機的につながって、本気でやろうと思っている人をどれだけ集められるかが大事だと思います。さらに、誰とつながるのか、そこを見極める鳥瞰的な目も必要。そういう意味では、まず境界はつくっておいて、その枠の中に"ならでは"の価値を確立させ、そして応用する。一般的には、マイナーなものがメジャーになったら成功だと思われがちですが、メジャーになった途端に最初の魅力を失って、いつの間にか"どこにでもあるもの"に変わってしまうこともあります。


「深夜学校」チームは、一緒に組みたいという方々がたくさんいます。でも、単なるイベント屋になってしまわず、"深夜学校"×"何か"、その掛け合わせの面白さを探っていきたい。周りの団体とどうやっていくかが課題です。


狭くするという視点もありますね。狭めるというのは、本当にやりたいことを突き詰めること。狭めることで反対に広がることにもなります。ビジネスの場合は、予算だとか制約条件があるから絞りやすいですが...。


様々な意見が登場するなかで、各チームの次なるステージと課題を共有しました。

立ち上げは簡単、継続が難しい。でも、その先に必ず新しいものが見えてくる!

最後に、特に素晴らしかった2チーム「アスリート未来キャリアチーム」と「深夜学校チーム」に表彰状が送られました。

今回は非常にレベルが高かったです。まずテーマがよかった。長らく言われてきたアスリートのセカンドキャリアという課題に"デュアル"という新しいコンセプトを生み出したこと、実際にプロのスポーツ選手を交えて活動したことに可能性を感じました。ぜひ継続してください。


本当に嬉しいです!活動に協力してくれた河内君にアスリートの可能性を感じたし、これからも河内モデルをたくさんつくっていきたい。彼があってのプロジェクトです。ありがとうございます!


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プレゼンをするアスリート未来キャリアチームのメンバー

深夜という切り口が面白い。"朝が良いもの"というのは既に言われている。多様性という視点なら深夜だって良いはず。深掘りすればもっとアイデアが出そうだし、バリューもあると思うので、ぜひ続けてほしい。私のビジネス感的にいうと、掘れば出る井戸という感じがしています。


第2回からずっと、毎週のようにミーティングしているので嬉しいです。今後もずっと続けていく予定ですので、まずは皆さん一度深夜に遊びに来てください!


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プレゼンをする深夜学校チームのメンバー

今回の会に参加していただいたサポーターの皆さんからも、一言ずつエールを頂きました。

個人的にはCOLOの活動が印象的でした。私もスポーツを通して社会貢献活動をしているので、スポーツが社会に与える影響を強められるような取り組みをしていきたいです。世の中に良いことをしていきたいという想いに共感しました。(BLF 岡田真理さん)


TOKYOみなスポチームには、日本が元気になるエッセンスが入っているような気がします。2020年のオリンピック・パラリンピックが多様性も国際交流もいろんな可能性を広げると思います。この多世代のチームが、大きなムーブメントをつくってほしいなと思いました。(Jリーグ理事 村松邦子さん)


全国に展開していきたいというビジョンも大事ですが、一方で地域に密着して日常の小さな事象を掘り下げていくことも大事です。(文京建築会ユース 栗生はるかさん)


プレゼンテーションを聞いて、"強い迫力"があると思いました。言いきれるものがある強さ。この人にしかできないことがある。そこに、生々しいけど稼ぐという要素も取り入れると、本当に社会を変えるチームになっていくのかなと思いました。(まちづクリエイティブ 寺井元一さん)


最後は、このプロジェクトの生みの親でもあるサイボウズの椋田さんからのメッセージ。

皆さんの発表を聞いて、継続タームに入ったなと思いました。立ち上げることは誰でもできます。でも継続が難しい。いちばんしんどくて、いちばん仲間が必要です。これからの活動を楽しみにしています。


そして、この半年間一緒に活動してきた仲間に、感謝とエールを送ってチェックアウト。全10チームの活動は、まだ始まったばかりです。どうぞ、皆さん、これからもご支援ください!

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(執筆:新川 五月/撮影:北畠 瑠乃/編集:プレスラボ

著者プロフィール

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、2008~2016年の間、最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰したアワードです。