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お金や時間がなくても社会は変えられる!?──第2期「次世代リーダー フューチャーセッション」

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※ベストチーム・オブ・ザ・イヤーのサイトから移設しました

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会が主催する「社会変えるチームを創造する第2期フューチャーセッション」の第2回目のワークショップが、3月21日に開催されました。今回から参加する新しい仲間も増え、熱い対話が繰り広げられました。第2回は、いよいよチームをつくるステップ。さて、どんなチームが誕生したのでしょうか。

存在するだけで社会を変えられるチームがある

今回はファシリテーター(司会)に株式会社フューチャーセッションズの野村恭彦さん、そして前回から引き続き上井雄太さんの二人を迎えました。

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まずは、野村さんの挨拶。「チームというのは存在だけでインパクトがあります。"そういう活動しているチームがあるんだ"、"そのチームに参加することができるんだ"と誰かに思わせるだけで人にパワーを与えることができます。だから"この仲間と一緒にこんなチームを組んだら、きっと皆びっくりするぞ"というノリを大切にしてほしい。リソース(時間やお金)をかけすぎずにインパクトのあることはできます!」

野村さんの言葉に、会場のボルテージもジワジワと上がっているように感じました。

すでに社会を変え続けているゲストサポーターの活動報告

今回、参加されたサポーター(参加者と同じ立場でセッションに参加するゲスト)は二人。まずは、インスピレーショントークとして、サポーターの二人が現在取り組んでおられる「社会を変えるチーム」としての活動を紹介していただきました。

寺井元一さん/株式会社まちづクリエイティブ代表取締役

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「私が松戸でやっている"まちづくり"は、既存の"街"をどんな"まち"にしていくか、新しいアイデアで、新しいチャレンジをしていこうという活動です。私の考える"まち"は、自分の家からサンダルで気楽に行ける範囲、半径500m圏の"普段づかいのまち"。その範囲内で暮らせるインフラサービスを整える。事業としては不動産屋が見放したような古くなってしまった空き家を住めるようにしたりとか。大勢の人が集まってきて、いろんなチャレンジができるエリアをつくっていきたいと考えています」

中山晴奈さん/NPO法人フードデザイナーズネットワーク理事長

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「取り組んでいるのはケータリングです。今ケータリング業界は人が増えていて、一人でやっている女性が多い。一人だと体調不良やオファーが重なると受けられないときも。でも断ると二度と仕事はないという厳しい世界。体力の限界もある。そこでセーフティネットとして400人くらいの掲示板を立ち上げました。『明日、誰か手伝って!』と声を上げると誰か名乗りをあげてくれる。自分で作ったんですが、すごくいい仕組みだと思っています(笑)」

自分のチームをデザインする。そして自分をどんどん紹介する

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サポーターの挨拶が終わり、いよいよ参加者全員によるプログラムが始まります。前回の宿題、「自分のチームをデザインする」というお題を元に、バラエティに富んだユニークなテーマが揃いました。いくつかご紹介しましょう。

「スポーツ選手と交換日記」

「サッカー×防災。ワークショップで日本とアジアを救うチーム」

「2020年までにオリパラすべての競技を体験してみよう」

「企業と団体のサスティナブルなパートナーシップ winwin」

「WEBイベントを通じて、ボッチの寂しさを0にするチーム」

「個人が地域社会と気軽につながる場づくりを実現するチーム」

「深夜学校」

「GOMI CAFE を作るチーム」

「外国人を招いてHappy神前式project チーム」

「ひきこもりさん、いらっしゃ〜い」

「ちっちゃな起業家ぽこぽこまちおこしチーム」

「コスプレ×フットサルチーム」

このように、チーム名から何をやるかが分かるキャッチーなものもあれば、詳しく話を聞かないと内容が分からない謎めいたものまで、面白そうなチームの構想が集まりました。

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書き終えると早速プレゼンテーション。持ち時間は1分。自分のやりたいことと強み、そして求める人材をどんどん語っていきます。25名全員が終わったら、「これは社会を変えそうだ!」と思ったテーマを3つ選んで投票します。投票は自分のチーム以外。オーディエンス側も真剣です。

プレゼンテーションは1分以内でぴたりと終わる人、チームの内容を熱く語って時間が足りなくなる人、それぞれの個性が垣間見られる瞬間。笑いあり緊張ありで、あっという間に終了しました。

投票の時間になると、それまでのワイワイとにぎやかだったのがうそのように静まり返り、みんな神妙な面持ちです。「ひとつも貼られなかったらショックだな」なんて声も聞こえてきます。

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投票後は10分間の休憩でしたが、皆、投票テーブルから離れがたい様子。それぞれのテーマに触発されたのか、あちこちで話題が盛り上がりました。

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休憩でクールダウンした後、本日の核心に。全員が自分の書いた紙を見せながら、一緒に活動したいメンバーを募りチームをつくっていきます。

チームづくりの基準は、"自分のテーマと近い"、"テーマは違うけど一緒になれば面白そう!"という視点、もしくは"自分の考えを捨てて、乗り換えてもいい!"と思えること。とにかく"自分が関わりたい"と思う気持ちを重視して、2~4人で1チームをつくっていきます。

意外に難しいのは、少人数のチームをつくるということでした。「やっぱり分かりやすいこと、伝わりやすいことが大事だよね」「これと、これを組み合わせると、もっといいんじゃない?」など、どんどんアイデアがつながって大人数の固まりが会場のあちこちにできました。

上井さんから「自分のやりたいことが薄まるのはダメ。後で、小さなチームが集まってコラボするのはいいので、まずは2~4人のチームをつくってみてください!」と声が飛びます。

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こうして、今回は6つのチームが誕生。次のプログラム「プロトタイピング」では、各チームに分かれ、チームのビジョン=ありたい未来像を具体的に描きます。ここは本日のもっとも重要なプログラム。サポーター、ファシリテーターが、それぞれのチームに入り、対話を深めるためのアドバイスを行います。

「収益はどうする?」「既存の企業や活動を基準にするのではなく、自分たちが新しいものを作って巻き込もう!」という熱いげきも飛びます。あちこちで湯気が出そうなくらい。

ついに誕生した6つのチーム──Facebookページで活動を広めよう!

こうして生まれた6つのチームを紹介します。

1.埋もれている価値再発見 GOMI CAFEチーム

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「地域の埋もれている価値を再発見します。地域の空き家やゴミと化しているものに価値を与え、新しく活用する。モノでも人でも、いろんなことに対して行う。たとえば、空き家を利用したカフェで地域の高齢者の方がウェイトレスをしているとか。"面白さ"を軸に人を集めていきたいです」(さつかわさん)

2.2020年オリパラ競技体験チーム

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「2020年までにオリンピック・パラリンピック、すべての競技を体験してみようプロジェクト。第1回の競技体験会は松戸で開催。松戸で流行っているコスプレ姿のプレーヤーとスポーツ体験が できるとキャッチーだなと。目的はコミュニティとの一体感。いろんなスポーツを体験することで、いろんな人の立場がわかる。共生、インクルージングな社会をテーマに。コミュニティができあがったら、その中で防災とか新たなテーマもやっていきたい」(飯塚さん)

3.外国人を呼び込め 神前式チーム

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「観光のついでに日本文化を体験できます。具体的には結婚式。私たちメンバーはウェディングプランナーとして盛り上げます。将来的には、全国の神社で結婚式があげられるようなWEBサービスもたちあげます。神社や神主さんに知り合いのいらっしゃる人はぜひ教えてください!」(Laimiさん)

4.日本初の社会貢献に特化したアスリート集団

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「新たなプラットフォームを作ります。一定条件下でプラットフォームに登録してくれた、サッカーを通じて社会貢献している非営利団体に対して、資金調達のお手伝いや人材育成、クリエイティブ作成など後方支援を行います。社会的インパクトを高めるために、選手によるレジェンドチームを作って、その活動収益を得ることや、複数のファンドレイジングなども考えています」(リョーヤさん)

5.ぼっち楽しいチーム

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「『最近、お祭りでこんな人をみませんか』というWEBサイトを立ち上げます。それを見た人が、たとえば「ふんどし姿で、ハチ巻きにバラの花を差している」という同じ恰好で同じお祭りに参加する。ひとりで参加しているのに、あちこちに知らない仲間がいて。ひとりでも楽しめるようなイベントに」(オレンジさん)

6.深夜学校チーム

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「深夜のおかしなテンションで、まじめな学問を勉強するのがテーマ。終電で通学、始発で帰宅。"夜明けと共に生まれかえって家に変える"がコンセプト。大学のようなカリキュラムで、深く掘り下げていろんなことを学べるように。参加者は、仕事が忙しくて社会人大学やセミナーなどに参加できない人たちを想定。普段は会うことのないような人との出会いが、参加者の起業や会社での活躍の後押しするような場になればと」(ふぁもさん)

次回は、具体的な企画発表──"その先のハッピー"な未来を描く

発表を受けた野村さんからは「絵が浮かぶチームが多い」とのコメントも。次回までの宿題は、各チームFacebookページを立ち上げること。このFacebookページで、いかに大勢の方の共感を得られるかが課題です。昨年、移住フェスを実現したチーム「エリアル」もFacebookで多くのいいね!(共感)を獲得しました。

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次回は、日本初のクラウドファンディングサービスREADY FORにも参加していただき、各チームの活動内容及び計画を発表・審査します。「誰にとって価値があるの?」「誰がメインターゲット?」など厳しい質問も出るかもしれません。それを想定して企画をしっかり固めることが次回までの宿題です。

さて、チームは結成されましたが、まだまだ参加者は募集中。今回発表した6つのチームに興味を持たれた方は、ぜひ第3回にご参加ください。多数のご参加を歓迎しています!

次回のフューチャーセッションは、2015年4月18日(土)に開催です。

(執筆:新川 五月/撮影:北畠 瑠乃/編集:プレスラボ

著者プロフィール

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、2008~2016年の間、最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したチームを、毎年「いいチーム(11/26)の日」に表彰したアワードです。